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【見えない目撃者】映画ネタバレ感想②~悪かった編~

こんにちは。
お題「最近見た映画」

前回のつづきです。

strbcs.hatenablog.com

前回はものすごーく面白かったシーンを紹介しました。
今回は、びっくりするくらいつまらなかったところを紹介します。

盛大にネタバレしているため、まだ観ていない方はご注意ください。


 

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以下、ネタバレ&超主観的感想です。
役者の方々は敬称略で失礼しますm(_ _)m

 

 


びっくりするくらいつまらなかったところ

1.高杉真宙が簡単に骨抜きになる

これは、映画を観ていて最初のがっかりポイントでしたね‥
初登場時のヒールっぷりが物凄く良かっただけに、本当にがっかりしました。
具体的には、高杉真宙吉岡里帆から「車の中に女の子を見なかったか、車の運転手に変わった様子はなかった」と聞かれたときに、簡単に「お金もらった」と口を割ったところです。
それまでの吉岡里帆の不遇さ・人生の逆境っぷりは丁寧に丁寧に描かれていました。
事故で目の前で実弟を亡くし、自身は失明し、憧れの警察官という職業も辞し、まさに全てを失った状態で映画はスタートします。
(※そういえば書いていて思い出しましたが、「視覚障碍者の生活」という、あまり身近にない生活を垣間見られたのも新鮮で良かったですね。視覚障碍者用のパソコン?タイプするたびに音声で知らせてくれるやつとか、初めて見ました。文字起こしの仕事ってこうやってやるんだー、と感心する気分で見ていました。)
さらに、「ものすごーく良かったところ」でも書きましたが、事件の目撃情報を警察に伝えるシーンでの、田口トモロヲ大倉孝二の嫌らしさが本当に素晴らしく。
表面上は丁寧な対応を取りつつも、内心では吉岡里帆の証言を全く信用していない様子が透けて見える、絶妙な演技でした。
それに加えて、もう一人の目撃者である高杉真宙のふてぶてしい態度。
この高杉真宙の「女の子はいなかった」という証言によって、吉岡里帆の証言が嘘だと証明されてしまったわけです。
ここまでは、私も吉岡里帆に感情移入しまくっていて、「ふざけんなあ!!人の命がかかってんだぞ!!」と画面に向かって叫びたくなっていました。
そしてついに高杉真宙との直接対決。
直接対決の場はスケートボードの練習場。
このスケートボードの練習場も、いかにも不良たちの溜まり場という感じで良い雰囲気です。
しかも、ただの不良といった感じではなくて、まるで独立自治区みたいに、そこにだけ適用されるルールが機能している(ある意味秩序だっている)という印象を与えます。
そういった独特の雰囲気の中、完全によそ者の吉岡里帆が単身乗り込み、高杉真宙と対決します。
そこで、もうびっくりするくらいあっさりと、高杉真宙は転びます。
あっさりと「お金をもらった」ことを白状し、さらに、これまたあっさりともらった紙幣も残り残らず吉岡里帆に渡します。
その瞬間、それまでせっかく積み上げてきた、吉岡里帆の「この世界に味方が一人もいない」という絶望感、そんな中でそれでも女の子を助けるために戦おうとする毅然さ、勇敢さみたいなものが、穴の空いた風船のように急激にしぼんでいきました。
もう、全部ただのおままごとにしか見えなくなっちゃうんですよね。
いやー、もう少しやり様はあったと思うんだけどなー。
始め世の中や自分自身にも無関心だった高杉真宙が、少しずつ少しずつ吉岡里帆の奮闘っぷりにほだされて、徐々に心を開いていく、とか、自身の状況(誰からも関心を払われていない)と被害者の女の子の状況を重ねて、徐々に奮起する、とか、もうすこし工夫してほしかったですけどねー。
一応、高杉真宙三者面談に親が来ないとか、近い描写はあるものの、高杉真宙あっさり過ぎる転身により、全部台無しになっていました。


2.吉岡里帆が犯人に追い詰められるシーン

ここもひどかった・・・。
駅の中で吉岡里帆が犯人から逃げるシーンです。
スマホのテレビ電話機能を利用して視覚を補う、というアイディアは◎。
でも、とりあえず一言・・・
なんで犯人走んないの?
この一言に尽きます。
このシーン、別に犯人が走らないメリットは無いんですよ。皆無。
駅の中で追いかけっこしてしまったら目立つとか、そういう理由があるのかもしれませんが、そもそも駅の中不自然なくらい誰もいないし。
吉岡里帆があれだけ血相変えて逃げまどってる時点で、既に事件性ありまくりですからね。
もし誰かに目撃されたら、犯人が走っていようが走っていまいが、どちらにせよアウトだと思います。
あと、考えられる要因としては、監視カメラを恐れた、とかですが。
しかし、監視カメラをいうんであれば、走っても走らなくても十分怪しいですからね。
監視カメラを気にするなら、駅という公共性の高い建物に逃げ込まれた時点であきらめるべきでしょう。
そうすると、「ああ、この監督は吉岡里帆をここで殺す気は無いんだな」と丸わかりになってしまい、緊迫感も何もありません。
浜辺のビーチでいちゃついているカップルを見せられているようなものです。
しかも、盲導犬は刺されるし・・。
パルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!涙
吉岡里帆はストーリー展開上刺せないけど、盲導犬ならいいってこと?
という、よく分からない怒りまで湧いてくる始末でした。
 


3.救様についてSNSで拡散する

最近のクソ映画には、漏れなくこのシーンがありますね。
SNSを利用した捜査、あるいは、世の中をうまく扇動するシーン。
ST(藤原竜也主演だったやつ)もそうですし、確か踊る大捜査線でもあった気がします。相棒でもあったかな。
もはや、クソ映画かどうかは、このシーンがあるか無いかで簡単に判別できるような気がしています。
いや、あなた方、映画つくっているなら、世の中にうまくムーブメントをつくることの難しさ知ってるでしょ・・・。
広告宣伝費にいくら費やしてると思ってるんですか・・・。
事前に丁寧に伏線が張られていれば、全然許せるシーンになっていたと思います。
例えば高杉真宙って、結構アンダーグラウンドの先輩とつるんでたりとか、顔が広いんですよね。
なので、実はSNSでもその界隈では結構インフルエンサー的な立ち位置だったりとか。
でも、そういった前振り一切なく、「SNSで情報収集する」って、そんなドラえもんの秘密道具みたいに言われましても・・・
SNSのシーンについては観るたびにうんざりします。
せっかく電通やら博報堂やら、その道のプロが映画製作に関わっているんですから、観客をうならせるSNSマーケティング手法を映画で披露してほしいものです。
(そういえば、SNSで思い出しましたが、「ソーシャルネットワーク」という映画はとても面白かったです。)

 

4.浅香航大のスーパーマンっぷり

事前に吉岡里帆との浜辺ビーチイチャイチャ追いかけっこ(注: あくまでも主観ですを見せつけられた我々にとっては、浅香航大スーパーマンっぷりはもうコントにしか見えません。
しかし、私がここで言いたいのは、彼の身体能力についてではないのです。(たしかに肉体美は披露されていましたが・・w)
驚くべき産業スパイっぷりについてです。
作中で明かされる、彼が警察署内でやったことがこちら。
①家出少女の事情聴取を行うが、調書は作成しない。
②証拠物件である紙幣(高杉真宙が犯人から受け取った紙幣)に、他の人物の指紋を付ける
いやいやいや・・・。
まず①についてですが、一度でも普通の企業で事務仕事をしたことがある方なら分かると思いますが、この手の書類改ざんって滅茶苦茶難易度高いですよね。
公的書類なんて、必ず他の人のチェックが入りますし。
「書類書いといてー」で終わる仕事なんて、少なくとも私の知る限り1つもありません。
もし仮に警察の書類作成の実態が上記のようなものだとしたら、むしろそっちを社会問題として映画化したほうがいいんじゃないでしょうか。
そして、やはり極めつけは②ですね。
①については、私が知っている企業の数なんてたかが知れてますから、まあもしかしたら事務処理がザルな会社もあるかもしれない、と思います。
でも、②についてはさすがに無いでしょう・・・。
証拠物件を、一介の生活安全課職員が捏造できるなんて、もはや彼は一流のスパイになれますね。
もしそんなレベルで証拠物件が管理されているなら、絶対に他にも捏造されているはずなので、全事件を捜査しなおしたほうがいいです。


5.田口トモロヲ大倉孝二の無駄死に

これも、ひどかったですね。
先程駅構内で吉岡里帆といちゃついていた犯人はどこへやら、田口トモロヲ大倉孝二についてはあっさりと殺します。
この殺害シーンは、映像的には結構ショッキングなんですが、ストーリー的には非常に雑なため、コントのようにある種滑稽に見えてしまう、という致命的な欠陥があります。
大倉孝二については、応援を待てば良いものを無駄に一人で立ち向かい、あっさりと返り討ちにあってしまうという意味不明っぷり。
さらに、大倉孝二が命を懸けて安全な場所に待機させた吉岡里帆高杉真宙は、大倉孝二が殺された直後にあっさりと犯人のもとに忍び込みます。
無駄死にもほどがある・・・。
ストーリーの浅薄さを映像のグロさで誤魔化しているんじゃないか、とすら思います。


 
・・・・どうだったでしょうか。


私は、観た直後には、「面白かった」とも「つまらなかった」とも言えず、なんだか非常に混乱した気分になりました。
しかしながら、本編128分の決して短くない時間があっという間に感じられたのも事実です。
眠くなってしまったり、退屈だと感じる映画も多いなか、退屈せずに観れる貴重な映画ですね。
吉岡里帆かわいいしですし。かわいいは正義

まだ公開中の映画館もあると思いますので、お時間があればいかがでしょうか。

みなさんも、是非感想をお聞かせください♪

 

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ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。

それでは、このへんで。