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裁判を傍聴したときの話(詳細の感想)

こんにちは。

今回は、裁判の傍聴に行った際の裁判ごとの詳しい感想を綴ろうと思います。

東京地方裁判所に行きました。
傍聴しようと思ったきっかけや、全体の感想は前回の記事をどうぞ!
傍聴にあたって手続きなどありませんので、オススメです。

strbcs.hatenablog.com

 

携帯使用禁止、紙とペンもない状態だったので、うろ覚えの部分もあります。
なんとなーく読んでいただければ、と思います。

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傍聴裁判①薬物使用した女性

《事件の概要》
21、22歳くらいの女性が当時交際中の男性と共に職務質問を受け、不審な点があったため尿検査を受けたところ薬物の使用が認められ逮捕されたもの。(交際相手の男性も所持・使用が認められ別途逮捕。)薬物の使用は交際相手ではなく、別に知り合った男性と一緒に使用したとのこと。(その男性も別途逮捕。)逮捕時の職業は日中はスポーツ系のバイト(ジムだかショップだか)をし、夜はガールズバーで働いていたとのこと。

被告人の女性は、小柄で若い女性で、どこにでもいるような女の子の印象です。
黒のパンツスーツを着ていて、明るい毛を急に黒くした感はあるものの髪も黒く、落ち着いた印象です。ほんと、ちょっと遊んでいる女子大生みたいな感じ。

東北出身で東京への憧れがあり、上京し独り暮らしを始めたものの、徐々に生活が乱れ、日中のバイトが休みがちになり気づけば夜中心の生活に。親にも言えないバイト(ガールズバーよりも・・・なバイト)もして、交際相手と同棲。交際相手もろくでもないのですが、別に知り合った人をすぐに信じて興味本意から薬物を摂取してしまう・・・。
今は東北の実家に戻り、家事手伝いのかたわら、昔から興味のあった医療事務を目指してユーキャンで勉強中なんだとか。
携帯も解約させられ、外出時は家族同伴で、両親の厳しい監視下におかれているそうな。

証人として母親が呼ばれていましたが、逮捕を知った経緯が、
娘と連絡がとれなくて東北から急遽東京の住まいに行ったものの誰もおらず、大家さんに伝えるも鍵を開けてもらえなかったため(名義人が交際相手だからかな?)、タダゴトではないと思い警察に通報。そこで逮捕を知った
というものでした。
なんともリアルでゾッとしました。成人だからか、逮捕されても親に連絡とかいかないんですかね?そのへんよくわかりませんが、親からするととても恐ろしい経験だと思います。

被告人が弁護士から、同じ過ちをすることはないですよね?って聞かれたときに
親にも迷惑かけて、何度も東北から東京にきて、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
・・・グスッ・・グスッ・・絶対にしません。グスッ
と声を震わせている姿を見ると、こちらまでもらい泣きしてしまいそうになりました。
家族を思う気持ちはわかりますもの・・・泣。

最終的には、懲役1年6ヶ月、執行猶予3年というものでした。
こういう、小さい(?)事件だと、判決がその場で出るようです。

最後、裁判官が
こういう立場(裁判官)にいると、薬物使用の再犯は非常に多い。今日述べていた反省が本当なら、今までのような生活を断ち切り、二度とここに立つことがないようにしてください。
というありがたい(?)お言葉も。ボソボソ声でしたが。
やっぱり、薬物関係の再犯は多いんですね。

こんな小さいな事件だと、逮捕されたことくらいしかニュースにならないと思います。ニュースにもならないレベルかもしれません。新聞にちょこっと載るくらいかもしれません。

裁判では、被告人の生活の状況や家族(今回は母親)、逮捕後の生活の状況も垣間見れるので、不思議な感じです。
不謹慎かもしれませんが、ひとつのドラマを見ているような感じです。
親元を離れて独り暮らしする子なんて、たくさんいますし、子とのコミュニケーションって大切なんだな、と思いました。
放任している家庭も多いですけど、難しいですね。過保護もだめですけどね。家族の距離って難しいですねー。もちろんコミュニケーションの問題が事件の原因というわけではありませんが。
なんともちょっとセンチになってしまう事件でした。

開廷表だと、犯罪名と被告人の名前しかわからないんですよ。なので、こんな若い女性だとは思わず・・・。
いや、誰であったとしても犯罪なわけですから、後味が良いということはないのでしょうけど・・・。



傍聴裁判②業務上横領の男性

《事件の概要》
40歳代の男性が当時勤務先の物流倉庫から入荷したゲームソフト等を持ち帰り売りさばいていた事件。換金したお金は主にキャバクラで散財。何度も繰り返し、被害総額は250万円ほど。会社へは母親が連帯責任者となり月50万円ずつ返済することで合意。

こちらの被告人の男性も少し中年太り感があるものの、どこにでもいる普通の男性。
もちろん見た目で犯罪者になるわけではないが、本当に普通の男性なので拍子抜けしてしまいます。

この事件も母親が証人として呼ばれていました。
職業 主婦とのことですが、連帯保証人でもあります。
被告人は新しく職についたものの、稼ぎが少なく返済のアテがない。貯金もないとのこと。
証人尋問の際に、母親自身に返済のアテがあるのか、という検察官の問いに

母親 ええ、幸いなことに仕事にも恵まれていますので。
検察官 仕事・・・?主婦では?どんな仕事をしているのですか?
母親 ネットワークビジネスを・・・。
検察官 ネットワークビジネス?月々いくらくらいなんですか?
私 (ほーーん。ネットワークビジネスなんてそんなのおこづかい程度でしょ。)
母親 月によって異なりますが、先月は・・170万円ほど・・・。

ええええええええええええ!!!!!!
ひゃ・・170万円んんんんんん!??!?

ママンしゅごいぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!

傍聴人席で目ん玉飛び出るくらい驚きました・・・。(゚д゚)
ここがこの日の個人的ハイライト。笑

この被告人が当時勤務していた会社は、従業員を信用して、退出時の荷物チェックはしていないかったとのこと。
初めて横領してから、バレないことをいいことに何度も何度も罪を犯してしまう。
過去には2度の結婚・離婚歴があるとのこと。
キャバクラに行きたいと思うこともなく、もう行かない。元勤務先には申し訳ないことをした、としきりに言っていました。

犯罪ですからこの被告人が悪いんですが、人間誰しも弱い部分はありますし・・・。
でも、犯罪に手を染めるのは言語道断。
この被告人も親と同居のもと、両親の監視下に置かれているそうです。
ですが、成人・・・というレベルではなく40歳過ぎていますからね。
先程の事件の女性(彼女も成人ではありますが)のような、厳しい監視も現実的ではないでしょう。
この被告人はもともと親と同居していたそうですが、話の内容から二世帯住宅のような造りのようで、出入口は違うとのこと。
なので、夜な夜なキャバクラに行っていることも、母親は知らなかったそうです。
職がある人であれば、飲みにいくこともあるでしょうし、いちいちどこへ行くのか聞くこともないと思います。
一緒に住んでいて、食事など一緒にしていて、コミュニケーションもそこそことっていたと母親は言っていました。
まさか、犯罪を犯していたなんて・・。
ドラマのようなリアルのような事実でした。

判決は懲役1年2ヶ月、執行猶予3年でした。

 

まとめ

事実は小説よりも奇なり、なんて言葉もありますが、本当にドラマのワンシーンのようです。
そして、罪を犯して、いいことなんて何ひとつないんですよね。
自分もつらく、家族やまわりもつらい。誰も幸せになれないと感じました。
犯罪、ダメ。ゼッタイ。
ニュースや新聞になる事件の裏側を見ることができて勉強になりました。
お金もかからないので(←地味に大切)、今後もタイミングが合った際には裁判の傍聴しようと思います。
阿曽山大噴火さん見てみたいですし。笑

 

おまけ

裁判が終わり、閉廷すると我々傍聴人はもちろん、当事者たち(被告人や証人、弁護士)もすぐに法廷から出るんですよね。てっきり、法廷内で何か追加で話でもするのかと・・・。その、何が言いたいのかと申しますと・・・モジモジ・・・
エレベーターが一緒になるのです!!!
いや、なんでしょう、この、こそばゆい感じ・・・。
全然違うんですけど、なんというか出待ち感のような・・・。
さっきまで柵の向こう側の法廷内にいた人たちが目の前に・・・というか同じエレベーターにいるという謎の高揚感。笑
まるで芸能人でも見ているような感覚です。(注 : 被告人(有罪)証人弁護士です。)
その一方で、法廷内は防弾ガラスがあるわけでもなく、閉廷前後はこうやって普通に建物内を歩いたりするわけなので、襲われる心配もありますよね。
中には被害者がいる事件もありますし、判決に納得いかない人もいるでしょうし、冷静に考えるとみんながみんな危険ですよね。
なので、入り口の持ち物検査や金属探知機はやっぱり必要だなと思いました。
事件や犯罪の内容によっては、法廷の様式や裁判の前後の行動も違うのでしょうけど。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。

それでは、このへんで。

 

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