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【モンスターアイドル考察】少女たちの闘いは映画『ソナチネ』に似ているか【水曜日のダウンタウン】

こんにちは。

モンスターアイドルの第4話、超面白かったですね!(遅)
前回分、第3話感想はコチラ。 

strbcs.hatenablog.com

個人的には、モンスターハウスの狂気的な面白さまであと一歩というところまで来ている気がします。

最終回で上回ってくれるのか、楽しみですね!

前回私は、モンスターアイドルが素直にモンスターハウスの二番煎じをしていて、非常に好感が持てると書きました。
そのことは、導入のトーク劇団ひとりが「プロデューサーのエピソードが一個も無い!」と突っ込んでましたね。
ただ、今回のモンスターアイドルは、単なる二番煎じではありませんでした。
爆発的な面白さを予感させる、最終回に向けて非常に期待感を持たせる展開となっていると感じます。
具体的にどこが面白かったか、最終回に向けて何が起きるのか、感想&考察していきたいと思います。
 

ナオVSアイカ

やっぱり、今回の見せ場はここですよね。
屈指の名シーンだと思います。
まず、出だしから素晴らしかったです。
ナオとアイカの問答の緊張感ったら!
ナオの聞き方も変に感情的じゃなくて、さりとてちゃんと静かに怒りがこもっていて素晴らしいですし、
対するアイカの表情も本当にリアリティがあって良かったですね。
イカは、自分に逃げ場がないことを悟っています。
自分がクロちゃんに告げ口したことはばれている。
それに、クロちゃんのスパイであることも言えない。(二重スパイがいるかも、というクロちゃんの脅しもアイカの頭にはあったはずです)

イカは静かに覚悟を決めます。
「たとえ全員に嫌われようが、軽蔑されようが、私は生き残る」(注:私の妄想です。実際のセリフではありません。笑)

いやあ、覚悟を決めた女性はかくも美しい・・・
そこにクロちゃん登場!!
(このタイミングでクロちゃんが登場するのは超やらせ臭い、とか、
そもそもそんなオープンな場所で無対策にそんな話するはずないだろ!とかいろいろ突っ込みどころが満載なのはちょっと残念。。
やらせなのは仕方ないとしても、もうちょっとうまく視聴者をだまし切ってほしい・・・)

そこで先手をとったのはアイカ
静かな覚悟のもと、何が起こっていたかをクロちゃんに報告します。
ナオに、「何故クロちゃんへの好意が無いといったことをクロちゃんに言ったのか」と聞かれていた、と。
それに対しクロちゃんはとぼけた口調で「何か問題あるのか」と言い放ちます。
ここで、「はい」と返答したナオもまた、一人の戦う女性として大変美しいですね。

だってこの構図って、喫煙をチクられたヤンキーが「何チクってんだよ!」とクラスメイトを問い詰めたら、その問い詰めたこと自体をまたチクられた、というのと全く同じ構図ですよ?
そこで強面の体育教師から
「おい、先生に言ったことに、何の問題があるんだ?問題なのはお前の喫煙じゃねえのか?」
と言われたら、普通舌打ちしてその場から逃げることくらいしかできないですよね?
ここで、「はい、問題あります。」と言えるナオの男らしさ!
決して感情的にならず、決意と闘志を持って静かに思いを伝えるさまは、美しいとしか言いようがありませんね。(語彙)
ここからのクロちゃんの説明も秀逸!!
言っていることは、どう考えても狂気的におかしい!
おかしいのに、なぜか、嫌らしいくらい正論なんですよね!
この、歪んだ正論(?)みたいなのを振りかざす上司って、現実世界にも大勢いますよね。
社会人のストレスの90%はこれなんじゃないでしょうか(当社調)

ただ、それに対してのナオの返答が素晴らしい・・・
「私たちはクロちゃんに恋愛感情を持っていないとダメなんですか?」
これですよ!
クロちゃんの言葉の断片断片は正論っぽくても、全体に漂ううさん臭さ、嫌らしさの正体はこれです。
その詭弁をダイレクトに打ち砕くナオの言葉は、視聴者に映画のクライマックスのようなカタルシスを与えてくれました。
いやー、やっぱり、詭弁を打ち砕くのは魂の言葉ですよね。
上司の歪んだ正論を愚痴っている皆さん(私です)、愚痴っている暇はありませんよ。
ちゃんと魂を込めた言葉で突き刺していますか?
私はこのナオの発言を聞いて反省してしまいました。
よし、明日からはちゃんと魂をのせて突き刺そうっと。うんうん。

「ヒナタちゃんです」(突然の脱落者発表)
えええええええええ!!??????
ちょっと、これは予想外すぎて声出ちゃいました。
ヒナタの泣き声が沖縄の夜空に響く映像も素敵でしたね。

そして、ラストの砂浜でのシーン。
人生をかけて戦う少女たちが、束の間の平和を楽しみます。
この平和がその場限りのものであることを全員が理解していながら、そんな争いととことん不釣り合いな、静謐な沖縄の海。
・・・
というか、やっぱりこの感じ、ソナチネ』に似てません?
北野武監督の放った傑作、バイオレンス映画を芸術の域に高めたあの『ソナチネ』にそっくりじゃないですか?
語られる情報量は物凄く多いのに、セリフやナレーションは極限まで削り取られているあの感じ。
物凄く暴力的なのに、物凄く静かなところとか、全く無関係なところから突然やってくる死とか・・・
見れば見るほど、『ソナチネ』にそっくりな気がします。
舞台も沖縄だし・・・
そう感じるのは私だけですかね?
 

ということで、最終話予想!

もうこれは、クロちゃんがマシンガンで撃たれるしかない!(笑)
というのは冗談としても、ここまで来てしまったら、どうオチつけるかはすごく難しいですよね。
クロちゃんをプロデューサークビにする程度じゃ、ちょっとオチとして弱い気がしますし。
今まで落とした子も含めた全員でアイドルグループ結成して、クロちゃんはクビ(曲の歌詞もすげ替え)とかも、クロちゃんにとってはショックなラストにできるでしょうが、やっぱり茶番感は出ちゃいますよね。

うーん、すごく難しい!

私の予想は、やっぱりクーデター。
デビューが決まって、クロちゃんが公演に行ってみたら、何故か通されたのは関係者席ではなく一般席。
無礼に怒りながら曲を聴くと、自分が作詞した歌詞と全然違う。
実は裏でメンバーが一致団結してクーデターを成功させており、クロちゃんはプロデューサーでもなんでもない。
そして、クロちゃんが座った席は実は超プレミアム席で、チケット料はなんと〇〇万円・・とかですかね!
最終話が楽しみです!!

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ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
それでは、このへんで。